ミッドタウンのマディソンストリート沿いに、モダンな外観だけど中身は重厚感のある美しいライブラリがあります。
JP Morgan 2世が個人で集めていたものを個人の博物館としていましたが、1929年に一般公開されることになりました。
J.P Morganってどんな人?
現在でも銀行、証券など金融系の会社にその名を残している、John Pierpont Morganは、19世紀後半から20世紀前半にかけてのIndustrial Eraと呼ばれる時代に、産業界の巨人、ヴァンダービルド、カーネギー、ロックフェラー、と共に活躍し、当時の金融界で絶大な力を誇っていた人物です。そんなビジネスの顔とは別に、アートコレクターでもあり、モルガンライブラリーにコレクションする傍ら、メトロポリタン美術館など多くのミュージアムや学校をサポートしていたようです。
書斎には数百冊の本が並んでいましたが、全て編みに隠されていました。
豪華な天井には古代エジプトやメソポタミアなどの古代文字や遺跡や、彫刻の展示もされています。
一つ目の書斎と二つ目の書斎の間にはRotundaという空間があります。全てが大理石で作られてて壮大さを感じます。
1900年頭に初めて個人博物館として作られたと言われる赤い部屋はモルガンのプライベートスタディルーム。
壁紙もソファもカーペットも全てが赤い色の素材になっていました。
画家さんたちの習作も展示されていました。
ヌード画をメモしているおじさん。
個人がここまでコレクションできることに感銘を受けたとともに、洗練された雰囲気の空間を構築した芸術に対する熱量に尊敬の念を感じました。
本やアート、歴史が好きな人におすすめです。