聖パウロを記念する、英国国教会最大の大聖堂。クリストファー・レンの最高傑作であり、王室の行事や首相の葬儀も執り行う、とても重要な大聖堂です。
計算しつくされた建築と、美しく映えるモザイク画で装飾された内装が圧巻です。
多くの画家達は、ロンドンのシンボルとして風景画に取り入れ、ロンドンの変わり行く歴史を語ってきました。

何度イギリスに行っても見に行きたくなるこのセント・ポール大聖堂なのですが春の頃は更なり。
八重桜でしょうか。とっても大きな花弁の桜で、最高のロケーションでした。

セント・ポール大聖堂では王室の行事も度々行われています。
一番有名なのは１９８１年、故プリンセス・ダイアナとチャーチル皇太子の結婚式が行われたことです。それがきっかけで世界的に有名になり、現在も多くの信者と観光客が訪れているのかもしれませんね。また、ヴィクトリア女王やエリザベス女王２世の即位記念式典や、チャーチル元首相とサッチャー元首相の葬儀が行われたことでも知られています。

セント・ポール大聖堂のもうひとつの目玉は展望台です。高さは劣りますが、ザ・シャードとロンドン・アイと並んでロンドンの街を見下ろすのにおすすめです。
目指すは高さ８５メートルの位置にある「黄金回廊」です。そこまでは合計1161段の階段を上ることになります。
私はとても体力もなくギックリ腰経験者なのですが、折角来たからにはどうしても登りたくてゆっくりでもいいので登ることにしました。
階段を上り始めると、まず地上30メートルの位置にある「ささやきの回廊」に着きます。ドームの内側の聖パウロの生涯の絵がより近くで眺められます。
壁に向かってささやいた声が、ドームの反対側まで聞こえることからこう呼ばれています。当時の建築技術・計算技術の高さがうかがえます。
そこからはとても狭い道になるのですが、頂上からの見晴らしは素晴らしいものでした。