数年前にパリに訪れたときの事。
治安が少し悪いなと感じることもありましたが、総じて世界水準としても文化・芸術に富んだ街だと感じ、
自分の眼で見て感じれた事はとても良かったなと思いました。
フランスには様々な美しい名所があると思いますが、
その中でもやはりやはり外せないのがこちら『ヴェルサイユ宮殿』
ヴェルサイユ宮殿はフランス随一の豪華絢爛さを誇ります。
華麗な貴族文化をもたらした場所でありながら、王族が民衆の力に屈したフランス革命の歴史となった場所でもあります。
ヴェルサイユの魅力は、その見た目の美しさだけではなく数奇な運命に翻弄された所にあるかと思います。
ルイ13世が狩猟用に作った邸宅でしたが、17世紀半ばに太陽王と呼ばれたルイ14世が増築を繰り返し作り上げたのがヴェルサイユ宮殿です。
ヴェルサイユ宮殿には王族だけでなく貴族が住み、生活を行っていました。
民衆も入ることが許されており、その豪華な宮殿と庭を見て民衆は王の力の巨大さを知ったと言います。
ヴェルサイユ宮殿を作り上げたルイ14世の孫にあたるルイ16世の妃としてオーストリアから嫁いできたのがマリー・アントワネットです。
此処では着替えや食事、入浴から夫婦の営みから出産の現場まで、すべてを人に見学されるヴェルサイユ独自の文化がありました。
次第に苦悩していったマリー・アントワネットは、芝居鑑賞や豪華な衣装を作らせるなど、お金を必要とする遊びで気持ちを紛らわすようになっていきます。
その後、民衆の力が強まり、王制廃止を唱える人々が現れます。
生活が困窮しているのは王妃の贅沢が原因だと考えられ、フランス革命が起きた際、マリー・アントワネットは失墜しその命を落とすことになります。
抜きんでた美意識と繊細なセンスでに名を刻むフレンチビューティでもあったマリー・アントワネット。
こよなく緑と植物を愛し、ロココにバロック、香りの文化など現代にも深く愛される
革新的なヴェルサイユカルチャーを創り出した賞されるべきプリンセスです。
此処はフランスの歴史を大きく変えたフランス革命の舞台でもあり、マリー・アントワネットという美しき悲劇の女王を作り出した場所でもあるのです。
そんなパリで一番ときめいたパティスリーと言えば、パリ1区の『ANGELINA 本店』です。
サロン・ド・テ アンジェリーナは1903年創業のパリの老舗サロンです。
ココ・シャネルなどの著名人や社交界、パリの貴族階級の華と呼ばれる人々に愛されてきたという歴史があり、現在でもパリで大人気なお店となっています。
最近ではパリジェンヌたちだけでなく世界中からお客さんが集まっており、平日でも連日行列をなしています。
パリ本店はルーブル美術館からほど近い、リヴォリ通り沿いに面しています。
気品漂うインテリアの雰囲気と色とりどりのスウィーツはまるで宝石のようで、一気に気分は高揚します!
モンブラン発祥と言われているアンジェリーナ。
アンジェリーナのモンブランはスポンジもタルト生地も入っていないことで有名。
たっぷりのマロンクリームと生クリーム、そしてメレンゲでできているのです。
日本人には甘ったるくて大きすぎる印象があるかもしれないと感じましたが、
甘党の私にはとても濃厚で美味しく、世界中から人が食べにくるというのも納得するお味でした。